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2005年 04月 06日
(『驟り雨』・新潮文庫)
六助は酔うと誰彼かまわず家に引っ張ってくる癖があった。 あるとき、小汚い婆さんを連れてきた。 二,三日と思ったが、婆さんはなかなか帰らなかった。 そんなある日、子供が熱を出したが、婆さんの働きで治まった。 おはまは婆さんの手を取って感謝した。数ヶ月後、身よりのない老人を助けたという ことでお役所の方から三両の褒美が出たが、この夫婦は複雑な気持ちだった。 半年後、大店の息子が知らせを聞いて、引き取りきた。 なぜ老婆が家でしたかわかるような気がした。 老婆も帰ることいやがったが、この夫婦にこれ以上迷惑をかけるのも申し訳ないと 思ったのか最後は観念して息子のあとをついていく。 そのさびしいうしろ姿が姑に似ているとおはまは思った。 「おもしろうて、やがて悲しき」お話。
by origane1
| 2005-04-06 08:11
| うしろ姿
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