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2005年 04月 05日
(『橋ものがたり』・新潮文庫)
橋のたもとに捨てられた孤児おもんは若狭屋に拾われ、 若旦那新太郎の嫁として幸せに暮らしている。 ただ、夫が浮気しているという店の使用人の心ない告げ口に少し心が騒いだりする。 おもんに義父が会いたがっているという男がきた。 義父斧次郎は博打打ちだった。 おもんはしばらくその義父と夫婦のような関係で暮らしていた。 会いたかった。 渡ってはいけないと言われていた永代橋を五年ぶりに渡った。 しかし昔の家には斧次郎はいなかった。 すでに死んでいたのだ。 やくざな男と若狭屋をやめさせられた男二人に騙されたのだ。 おもんは軟禁され、やくざは義父の抱えた借金を若狭屋に要求する。 夫は要求された百両の金を持ってやってきて、おもんを救い出す。 夫の温かい手に包まれながら、おもんはもう二度とあの橋は渡るまいと思うのだった。 先に行く新太郎を小走りに追う。 その姿は二十年前、赤い夕日に照らされた土堤を 斧次郎と一緒に歩いている自分とよく似ていると思った
by origane1
| 2005-04-05 19:47
| 赤い夕日
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